保湿に特化したアイテムとして、長年多くの方に愛され続けている「保湿シリーズ」。近年のお客様のニーズに応えるため、2022年に17年ぶりのリニューアルを行いました。それは、守るべきものと、進化させるべきものを見つめ直すとともに、誠実なものづくりへの挑戦でもありました。
ちふれの想いを注ぎ、リニューアルした「保湿シリーズ」
「保湿シリーズ」は、1998年の誕生以来、累計9,000万個*1を販売し、多くの方々に愛されてきました。
お客様の期待に添えるように、企画・開発は一つひとつていねいに行われました。より深くお客様のニーズにお応えするため、社内での検討はもちろん、旧シリーズを愛用してくださった方々にヒアリングも実施。こうして定まった方向性は、次のようなものでした。
・性別・年齢問わず、多くのお客様に愛されるシリーズを目指すこと。
・適正価格でお届けすること。
・スキンケアの基本である「保湿」に真摯に向き合うこと。
・「いつでも戻ってこられる安心感」を、大切にしたものづくりをすること。
すべてを叶えながら、一人でも多くのお客様に使用していただけるように。配合する成分数は必要最低限にしながらも、肌を健やかに保つ処方を追求できないか、と私たちは考えました。
こうして生まれたアイデアが、肌がもともと持っている「うるおいメカニズム」に着目した化粧品づくりでした。
こうして、水分をたくわえる「保湿成分*2」、水分をかかえこむ「細胞間うるおい成分*3」、水分をとじこめる「油性エモリエント成分」を軸に、新しい「保湿シリーズ」の開発がスタートしました。
のちに、「配合する成分数は必要最低限にしながらも、肌を健やかに保つ処方を追求していく」という考え方は、ちふれのメソッド「シンプルリッチネス」という言葉で表現されるようになります。
*1 【期間】1998〜2021年度までのシリーズ累計出荷個数。
*2 【ちふれ 保湿化粧水4種・保湿乳液・保湿クリーム】保湿成分:ヒアルロン酸・トレハロース
*3 【ちふれ 保湿化粧水】油性エモリエント成分:ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)
【ちふれ 保湿化粧水を除く化粧水3種、保湿乳液】油性エモリエント成分:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
【ちふれ 保湿クリーム】油性エモリエント成分:ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

お客様の期待に応えるため、妥協をせずに着実に開発
お客様の期待を上回る「保湿シリーズ」とするため、中途半端なものはつくれません。
開発では「妥協せず、とことん検討する」をモットーに、不要なものをそぎ落とし、本当に必要な成分だけを組み合わせて、ていねいに形にしていきました。
しかし時には、壁にぶつかり、立ち止まることもありました。
保湿シリーズのポイントは、水分量です。水分量を上げるだけならば、そこまで難しくありません。しかし、水分量を上げる成分の多くがベタつきやすい性質を持っています。水分量を向上させながらもベタつきを軽減させ、これまで愛用してくださった方々が満足できる使用感を引き出すためには、試行錯誤が必要でした。
なかでも化粧水は、「とてもしっとりタイプ」から「さっぱりタイプ」まで、使用感の違いにより4種類展開しています。その使用感や効果の差別化にも気を配りました。旧商品より高い水分量を目指しながらも、タイプごとの水分量が段階的に上がるように設計。この両立にも苦心しました。
さらに、コンセプトである、「肌と同じうるおいメカニズム*3」の一つである細胞間脂質類似成分の配合の際、化粧水中に油分を安定して溶かし込むのに課題が生じました。配合量や可溶化剤との組み合わせを何度も検討し、安定した処方をようやく実現させました。
画面上の数値で納得するのではなく、肌で試して使いごこちの評価・改良を繰り返すことを大切につくりました。すべては、お客様のために。
こうして開発期間約4年、通常の2倍の時間をかけて生まれたのが、「保湿シリーズ」です。
*3 細胞間脂質類似成分、保湿成分、油性エモリエント成分で肌(角層)をととのえること

より使いやすく、誠実であるために
くらしの中で、ちふれの化粧品をより心地よく使っていただくために、中身だけでなく容器もリニューアルしました。
忙しいくらしのなかでも、すばやくスキンケアを楽しめるように片手で開閉できるワンタッチ式のフタを導入。新ボトルは、フタ部分をくるりと回して外すだけで詰め替えが可能となっています。
また、ちふれは国の法令で全成分表示が義務づけられた2001年よりも以前から、0.01%単位で分量表示をし続けています。
今回のリニューアルにおいても、その精神は健在。ちふれの企画・開発が力をあわせてたどり着いた成果を公開することは、とても勇気のいる選択です。しかし信念を持ってブレずに続けることが、お客様との信頼につながると信じています。
ブランド誕生から続く精神をメソッドにした「シンプルリッチネス」
この保湿シリーズのように、配合成分の数を必要最低限にしながらも、肌を健やかに保つ処方を追求し続ける姿勢は、ちふれブランドに通じる大切な軸となる考え方です。
過剰に成分をプラスするのではなく、必要なものを適切に。このブランド誕生から続く精神を言語化したのが、ちふれのメソッド「シンプルリッチネス」です。この言葉は「保湿シリーズ」の企画・開発を経て、ちふれが大切にしている考え方を見つめ直した際に、シンボルとなる言葉があればと模索した末に生まれました。
一人ひとりが等身大で輝いている、そんなくらしに寄り添う存在でありたい。だから、日々のくらしにちょうどいい化粧品を届けるため、最適でシンプルな成分数で、よりよいものづくりを貫いていく。
「シンプルリッチネス」には、ちふれの想いが込められています。


